【Item】
このレースブラウスは、ディレクターの「大人が日常で着られるレースセットアップを作りたい」という思いからスタートしました。甘さが強く出てしまいがちなレースを、どうすればMES VACANCESらしく落とし込めるか、そのバランスには特に時間をかけています。
レースはあえて一種類に絞らず、異なる表情のものを組み合わせています。ただ華やかにするのではなく、奥行きが出るよう配置を細かく調整し、はしごレースも“抜け”として効く位置を何度も見直しました。主張しすぎないのに、しっかり印象に残るような見え方を意識しています。
無地部分の素材選びも同じくらい重要なポイントでした。レースの繊細さを引き立てつつ、日常で気負わず着られること。とろみや光沢の出方を確認しながら、生地の組み合わせを調整しています。見た目の上質さと、実際に袖を通したときの心地よさ、その両方が成立するバランスを探りました。
袖のボリュームもかなり試行錯誤した部分です。ふんわりとさせたいけれど、膨らみすぎると甘くなりすぎてしまう。その一歩手前で止めるために、分量や落ち方を何度も修正しています。結果として、二の腕を自然にカバーしながら、すっきりと見えるラインに仕上げられました。
ネックラインや丈感も同様に、“ほんの少しの差”を詰めています。首まわりは窮屈に見えず、それでいてだらしなく見えないラインに。丈はスタイルアップして見えながらも、コンパクトすぎないバランスに整えています。
華やかさはありながら、日常にちゃんと馴染むこと。
その“ちょうどいい特別感”を目指して、細部まで積み上げた一着です。
【Collection】
À l’Horizon 空と海が溶け合う水平線のように。
そのあわいに立つとき、
わたしたちは少し自由になる。
機能性と繊細さ。
都会と自然。
過去と未来。
相反するものが出会う場所に、
新しいかたちが生まれる。
2026 Spring Summer。
まだ見ぬ景色へ。
À l’Horizon.